インタビュー Interview

武井 美憲
運航部 海務チーム 武井 美憲 Minori Takei

乗船実習から船での仕事に目覚める

海や魚に漠然と興味があり、下関の水産大学校に進学しました。祖父が漁師をしていたので船に乗せてもらう機会も多く、自然と海が身近な存在になっていたのかも知れません。学校では持続可能な水産資源の利用について学ぶ海洋生産管理科に籍を置いていたのですが、その学科には航海士の資格も取得できるコースがありました。練習船での実習を重ねるうちに、海上で仕事をすることに魅力を感じたことが、船での仕事を目指す第一歩でした。

女性航海士誕生への第一歩

就職先はフェリー会社を考えていました。ただ、当時はフェリーにも女性の航海士が少ない時代です。何社か採用の問い合わせをしましたがなかなか良い返事がもらえませんでした。他の仕事も考え始めていたある日、残念ながら不採用となっていたフェリー会社のご担当者から「同じグループでクルーズ客船を運航している会社に興味はないか」との連絡を受け、フェリーからクルーズ客船へ。予想外の展開でしたが船の仕事への道が一気に開けました。入社後すぐに三等航海士に。当時は、今以上にまだまだ女性航海士を見かけることが少ない時代でしたので、船内では良くお客様から声をかけられました。体力的にも時間的にもハードな仕事ではありましたが、お客様からの声を励みに、楽しく仕事に取り組んできました。

見知らぬ場所をお客様に

R YACHTは小さな客船で、航路や寄港地の選択肢が多くあります。あまり知られていない島や岬も目的地になります。
自分が見て感動した景色や訪れた場所をお客様に伝えることができる仕事に大きなやりがいを感じています。私のお気に入りの寄港地のひとつに与論島がありますが、与論島のような他では見ることができない青い海をR YACHTの船でお客様と共にクルーズできたら最高ですね。現在の仕事としては、寄港地の調査、全国の港を訪ねて入港のための情報を集めていますが、まだまだ日本には知られざる感動的なスポットが多くあることがわかりました。R YACHTならではの素晴らしい目的地をたくさんご用意して、お客様と感動を共有できたらと考えています。

旅好きの自分が満足できる仕事

船上勤務の後は長い休暇がありますので、オン、オフの切り替えをはっきりさせることが大切です。ですので、休みの日は少し長めの旅行に。次の休みにどこに行く、何をするかを考えている時間はとても幸せです。温泉めぐりに始まり、海外にも足を伸ばすこともあります。勤務明けに下船する港からの旅も。例えば、神戸で下船するから有馬温泉まで行ってみよう、小樽で下船するから海鮮を食べて帰ろうなど、旅好きならではの工夫をこらして楽しんでいます。